シモーヌ・フェルパン Simone Pheulpin(フランス)
『Croissance XL“ (XL Growth)』 (2017年)
綿布、ピン
独学のテキスタイル・スカルプター、フェルパンは生成りのコットンを使い、自然の景観からインスパイアされたフォルムを作り出しています。彼女の数えきれないほど見事に折り畳まれたパターンは、ヨーロッパと米国で展示され、2015年度のアトリエ・ダール・ド・フランス クリエーター賞を含む、数々の賞を受賞しています。
ボージュの車用タイヤから再生したコットン製の細布をしっかり巻いて作ったこの彫刻のような作品は、何の変哲もない布きれが先史時代の化石のようなものに見事に変容している。ファブリックの表面がザラザラしているために一日に2時間以上作業することができなかったというフェルパンの作品には、長時間の制作過程およびその形状からゆっくりと堆積した地層のような存在感がある。