神代良明(Yoshiaki Kojiro)
Structural Blue, 2015
Glass powder and copper oxide powder
1968年千葉県生まれ。東京理科大学理工学部建築学科卒業後、東京ガラス工芸研究所研究科でアルチザンとしての技に磨きをかけます。彼のガラス工芸に対する統制の取れたアプローチには、 自国の文化と研究に対する彼のひたむきさが吹き込まれています。 素材と人間との関係を熟考しながら、このガラスボウルは実験のトロフィーとなっています。ガラス粉末と酸化銅粉末を混ぜ合わせ、 焼成工程が溶けたガラスと加熱した鉱物から発生するガスとの独特な相互作用を生み出しています。その結果、 はかない光沢が生まれ、それが永続する形の上に枯れた質感を作り出しています。 ガラスの繊細さによって作り出された陶器の強さを伝えることで、深みのあるブルーのボウルがラディカルで、深遠で、神々しいまでの意思表示をしています。