ロエベ財団 クラフトプライズ 2023 受賞者

ニューヨークで行われた選考の結果、クラフトプライズの審査員は本年度の大賞として、稲崎栄利子による「Metanoia」を選出しました。稲崎氏の複雑な陶磁器による造形物は、極小のパーツを集積することで結晶化した表面を生み出しました。審査員からは、「陶磁器でさまざまなエレメントから相乗効果を生み出すという、これまで見たこともないような卓越した技術である」と評価されました。この作品の傑出した技術と芸術性は、展示空間を支配し、驚きを与える魅惑的な存在感を生み出しています。

審査員はさらに2つの特別賞を発表しています。1つめの特別賞は渡部萌の「Transfer Surface」です。胡桃の木の皮でできた箱は、季節の循環に敬意を表し、日本古来の伝統である生け花を想起させます。審査員は、樹皮の素材感の素晴らしさと、建築の構造や修理の伝統に着想を得たリベットの使用で、この作品を選びました。

2つめの特別賞は、「The Watchers」を制作したドミニク・ジンクペです。そびえ立つ複雑で繊細な壁の彫刻は木材による個別のピースで作り上げられています。小さなイベジ(ヨルバ語で双子の意味)人形を組み合わせており、ヨルバの伝統的な信仰である多産を連想させます。審査員は、伝統的な信仰を彫刻的に再解釈し、現代のクラフトのあり方を拡張している点を評価し、この作品を選びました。

ロエベ財団 クラフト プライズ2023 ファイナリスト

ロエベ財団 クラフトプライズ 2023のファイナリストが決定しました。入選作品はニューヨークで展示され、2023年春に受賞者が発表される予定です。

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2023年 審査委員 / 専門委員​

審査員:

- ジョナサン・アンダーソン, ロエベ クリエイティブ ディレクター。
- 深澤直人, デザイナー、日本民藝館 館長。
- オリバー・ガベー:パリ装飾美術館 館長。
- 石塚源太、ロエベ財団 クラフト プライズ 第三回大賞受賞者。
- ホング・ナム・キム、韓国ナショナルトラスト 会長。
- エンリケ・ロエベ、ロエベ財団名誉会長。
- ヴォルフガング・レッシェ、ミュンヘン商工会議所・展示会・見本市長。
- ワン・シュウ、建築家、プリツカー賞審査員。
- ディヤン・スジック、エッセイスト、ロンドン デザイン ミュージアム エメリタスディレクター。
- ベネデッタ・タリアブーエ、建築家およびRIBAスターリング賞受賞者。
- パトリシア・ウルキオラ、建築家、工業デザイナー。
- アナチュ・サバルベアスコア(審査委員長)、スペインの大手新聞「El País(エル・パイス)」 建築、デザイン担当評論家。

専門委員

- パウラ・アザ 、ロエベ ヘッド オブ アーキテクチャー。
- アントニア・ブーストレム、ロンドン・ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館・展覧会ディレクター。
- ヘヨン・チョー、ヘヨンチョー、韓国工芸デザイン財団事務局長。
- サラ・フリン、陶芸家。
- 井尾鉱一、金属芸術家。
- クシシュトフ・ウカシク、ロエベ アクセサリー デザイナー。
- ロドマン・プリマック、デザインマイアミの世界大使。
- ラモン・プイ・クヤス、ジュエリー アーティスト。
- シルヴィー・ファンデンウーク、ガラスアーティスト。
- アナチュ・ サバルベアスコア(審査委員長)、「El País(エル・パイス)」 建築/デザイン担当評"。