null

LOEWE Craft Prize 2017 Exhibition
21_21 Design Sight, Minato-ku, Tokyo

null

LOEWE Craft Prize 2017 Exhibition
COAM, Madrid

null

LOEWE Craft Prize 2017 Exhibition
Chamber Gallery, New York

クラフト プライズ 2017 受賞作品展

マドリード
COAM
Hortaleza, 63
2017年4月11日-5月
10日

ニューヨーク
Chamber Gallery
515 W 23rd St
New York, NY 10011
2017年5月30日-6月6

東京
21_21 Design Sight
東京都港区赤坂9-7-6
2017年11月16日-11月
30日

Listen to the audio guides.



 

null

エルンスト・ギャンパール(Ernst Gamperl)
Tree of Life 2, 2016
Oak

 

家具づくりの内弟子を経て、木材旋盤加工の熟練工となった後、ドイツとイタリアに自らのスタジオをオープンさせます。彼独自の木材に対する鑑賞力によって独特で特徴的なニッチを彫り出すことにより、 その作品は、ヨーロッパ、アジア、アメリカで人気が高まっています。嵐によって根元から折れてしまった樹齢300年を超えるオークから切り出したこの大きな木製コンテナは、木そのものの形、亀裂、 割れ目などからデザインのヒントを得ています。フィリグリー(金銀線細工)の平行溝を慎重に彫ることで、表面に対するアルチザンとしての技が実証される一方、粘土、土壌、 石の粉末を処理したものと木材の自然のタンニン酸とが組み合わされることで、オブジェにふさわしいオーガニックな仕上げがもたらされています。自然の不完全さにみちた彼の自然へのトリビュート作品は、 倒れた木のストーリーを永遠のものにしています。

null

神代良明(Yoshiaki Kojiro)
Structural Blue, 2015
Glass powder and copper oxide powder

 

1968年千葉県生まれ。東京理科大学理工学部建築学科卒業後、東京ガラス工芸研究所研究科でアルチザンとしての技に磨きをかけます。彼のガラス工芸に対する統制の取れたアプローチには、 自国の文化と研究に対する彼のひたむきさが吹き込まれています。 素材と人間との関係を熟考しながら、このガラスボウルは実験のトロフィーとなっています。ガラス粉末と酸化銅粉末を混ぜ合わせ、 焼成工程が溶けたガラスと加熱した鉱物から発生するガスとの独特な相互作用を生み出しています。その結果、 はかない光沢が生まれ、それが永続する形の上に枯れた質感を作り出しています。 ガラスの繊細さによって作り出された陶器の強さを伝えることで、深みのあるブルーのボウルがラディカルで、深遠で、神々しいまでの意思表示をしています。

null

アステサニアス・パニクア(Artesanías Panikua)
Tata Curiata, 2016
Wheat fiber

 

メキシコ・ミチョアカン地区の先住民プレペチャ族の末裔であるこの家族の工房では祖先伝来のクラフトマンシップと神話がすべての作品へと織り上げられます。農作業と魚釣りの合間に、アントニオ・コルネリオさんと妻のヴェロニカさん、そして2人の娘、ガブリエラさんとベルタさんは、自分たちの家族をはるかに超えるレガシーを発展させています。  クラフトと古代の農業技術とのつながりも示されています。複雑にデザインされた作品は、知識や技術が世代を超えて伝えられてきたこと、昔からのやり方が途切れることなく守り育てられてきたことを実証しています。 メキシコ・ミチョアカン地区の先住民プレペチャ族の末裔であるこの家族の工房では祖先伝来のクラフトマンシップと神話がすべての作品へと織り上げられます。農作業と魚釣りの合間に、

第1回ロエベ クラフト プライズ受賞者を発表

審査員長のアナツ・サバルベアスコア(Anatxu Zabalbeascoa)は選定に至った理由を次のように述べています。 「この作品の正式な価値観と社会的なメッセージとの接点の探り方が素晴らしかったからです。この作品は、美しいだけでなく、私たちにリサイクルの価値を教えてくれるオブジェです。その卓越した技量で、倒木を救い出し、自然を蘇らせるということがベースになっています。これは、スタイルとかシグネチャーといったものではなく、際立った個人としての声を育ててきた特殊な能力を持つ才能豊かな職人の作品です。」

クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンは次のように述べています。 「エルンスト・ギャンパール氏の作品には、独特な声を届ける何かがあり、その作品の物性がこれから何年もの時を経て行く中でますます重要になっていくと思います。」

審査員らは急遽、2人のファイナリストに特別賞を贈ることを決めました。

その1人が神代良明さんです。 「審査員達は、究極的に実験的な構造であるフォルムを実現するために素材を混ぜ合わせることにより、リスクやイノベーションを受け入れるという彼のリサーチ力を高く評価しました。」

そしてもう1組がアステサニアス・パニクア(Artesanías Panikua)です。審査員からの発表資料では次のように説明されています。 「2組目の特別賞は、理論的には説明のつかない気持ちの高まりを感じさせることができる作品に贈られます。また、感情的なインパクトとは別に、この作品は受け継がれてきた文化遺産全体を物語り、芸術的な志を持ったクラフトマンシップというものには材料の限界というものがなく、藁もゴールドのように重要なものになれることを実証しています。」

Click here to find out more about the winner of the LOEWE Craft Prize 2017.

ロエベ クラフトプライズ 2017 ファイナリスト

3,900を超える応募の中から、26作品がファイナリストとして選ばれました。

Listen to the audio guides to know more about the LOEWE Craft Prize 2017 finalist works.

null

LOEWE Craft Prize 2017
Jury

null

LOEWE Craft Prize 2017
Experts Panel

審査委員 / 専門委員 2017

選考委員:

- ジョナサン・アンダーソン:ロエベ クリエイティブ ディレクター
- ハイス・バッカー:ジュエリー アーティスト、Droog Design(ドローグデザイン)共同設立者
- ロルフ・フェールバウム:Vitra(ヴィトラ)元最高経営責任者
- 深澤 直人:デザイナー、日本民藝館館長
- エンリケ・ロエベ:ロエベ財団名誉会長
- ディヤン・スジック:エッセイスト、ロンドン・デザイン・ミュージアム ディレクター
- ベネデッタ・タリアブーエ:建築家、プリツカー賞審査委員
- ステファノ・トンキ:「W Magazine」編集長
- パトリシア・ウルキオラ:建築家、工業デザイナー
- アナトクス・ザバルベスコア(審査委員長):スペインの大手新聞「El País(エル・パイス)」 建築・デザイン担当評論家

選考委員:

- ジョン・アレン:編物界の巨匠、テキスタイル デザイナー
- クラウディ・カサノヴァス:陶芸家
- サラ・ディエ・トリル:ロエベ アクセサリー デザイナー
- ラモン・プイ・クヤス:ジュエリー アーティスト
- マルク・サロ:ガラス アーティスト
- アナトクス・ザバルベスコア(エグゼクティブ・セクレタリー):スペインの大手新聞「El País(エル・パ
- イス)」 建築・デザイン担当評論家
- アナトクス・ザバルベスコア(審査委員長):スペインの大手新聞「El País(エル・パイス)」 建築・デザイン担当評論家